追加検査 クリニックと大学病院

翌日の午後、Nクリニックに行き紹介状と検査標本を受け取る。

なんとなく乳腺が痛いような気がする事、肩のいたみを訴えました。(おそらく、針生検査の後遺症)

「痛いなんて、気にせいだと思うけど」と言いながらも、ドクターは痛み止めと湿布を処方してくれました。

「湿布を貼ってもいいけれど、胸の皮膚がかぶれたりするのはよくないから、直接乳房(にゅうぼう)には貼らないで、範囲を考えてください」

「はい、わかりました」

「そして、悪性ということで、「追加検査」の結果が出ています。…ええとね、ホルモン受容体がプラスなんですよ。これなら、がんセンターなら抗がん剤

使わないんじゃないかな。これがマイナスだと、使わざるを得ないんだけどね」

「はあ…」

「悪性でしたけど、ほんとに初期だしこの結果なら予後はいいと思いますよ。検査はね、S記念クリニックといって、日本中でよくわからない検体が最終的に
ここにまわされるほど、信用のおけるところです。では、お隣ですし、何かあったらすぐに電話してきてください」

予後はいい、抗がん剤は使わないかも、という喜ばしい情報をなんども思い出すのですが、いやまだまだ油断は禁物、覚悟しておいたほうがいいと思う自分もいました。

この頃何が怖かったかって、抗がん剤の治療を受けるということがなによりも怖かった。

それは、もともとピンクリボン運動に興味を持って読んでいた、千葉敦子さんの著書(『ニューヨークでがんと生きる』)や、斉藤由貴主演のドラマ『終の夏かは』
からの情報・イメージが強烈だったためだと思います。

そして、6年前良性腫瘍は本当に「良性」だったのか?検査を受けた大学病院での判定は不十分だったのでは?と思ったりもした。

わたしのがんはマンモグラフィーにはうつらなかったけれど、やはり都心の最新機器のあるクリニックに行ったこと、そして経験のあるドクターに診てもらったこと
最高機関であるS記念クリニックに検体が出された事は幸運だったのだと確信しました。

病院はできれば都内・最新機器のあるところがおすすめだと思います。



■処方

ロキソニン錠剤(痛み止め)

ロキソニンハップ(湿布薬)