署名活動に協力します

乳がん撲滅ヌードにはNO!」コミュニティでともに活動しているまみっちさんが

「筋のとおったピンクリボンチャリティを!」をスローガンに、「ヌード」という無神経な

方法でのチャリティ活動への抗議と、寄付金情報の開示をもとめた署名運動を開始しました。

署名運動の構想をもったまみっちさんと、5月に初めて会い、各方面への果敢な電話問い合わせなど綿密に準備されていて、感心いたしました。

コミュニティ内にはいろいろなご意見の方がいらっしゃると思いますが、私も応援して行きます。

ご協力いただけるかたは、以下のサイトをご覧ください。

◆筋のとおったピンクリボンチャリティを!

http://www.ne.jp/asahi/call-for-pink-charity-accountability/2008/index.html

昨夜なぜ『余命花嫁』が再放送されたか


 昨夜、乳がんで亡くなった長島千恵さんのドキュメンタリー
『余命一ヶ月の花嫁』の再放送がありました。
早期発見の大切さや乳がん治療の最新情報を伝える番組よりも、「旅立っていった人の悲恋」の方がインパクト大、一般に浸透しやすいという事でしょうか。

再放送がマガジンハウスから出版された書籍の、さらなる読者獲得のため…だけだとしたら悲しいです。
見た方はどうか、ご自身と家族の健康に思いを馳せて下さい。
乳がん検診を積極的に受け、「悪性」と宣告されてしまっても希望を失わず平常心で治療を続けましょう。

ところで、
なぜ乳がん予防啓発月間でもない5月に『余命〜』は再放送されたのでしょうか。

それはTBSの大株主である講談社朝日新聞社の意図なのではないか、というのが私を含め一部患者の見解です。講談社グラマラスが行った「乳がん撲滅ヌードチャリティ・10ウーマン」への大批判・反発と、ピンクリボン事務局ブログの炎上を、「寄付金が集まった」事実で隠蔽し、事態を収拾しようとしての事です。
私は大地を揺らすほどに強く怒りを覚えました。(地震、関係ないよね)

コミュニティの中に、抗議の書籍発行を準備している方がいらっしゃるのでこの日記にすべては書きません(私も『不愉快です、そのピンクリボン』というタイトルで原稿準備しております。現在準備されている方とは若干ベクトルは違いますが、「詐欺まがいの募金、許すまじ」という点は共通します。)


この件に関して講談社への批判と、ピンクリボン事務局への批判は凄まじいものがありました。
3月中旬から、グラマラスは表紙の「10ウーマン」の箇所を、不自然な価格表示で隠し、また2ちゃんねる情報ですが、グラマラス編集部はファッションディレクター氏(おそらく外部スタッフ)を解雇したそうです。
一方、その雑誌を「華やか」と評した、ピンクリボン事務局代表の中西女史は、批判に耳もかさず「私は間違っていない」的宣言をして、すべてのコメント・トラックバックを削除し(応援・励まし・感謝のコメントも無差別に)5月7日に、そのブログを閉じました。


ピンクリボン」の都市線伝説が日本に上陸して7年。
患者は「見てみぬふり」をしてきました。
でも、もうだまされません。

「二度とこの悲劇が繰り返されないように」(このキーワードからしてズレているのですが)とは、「乳がん」ではなく「乳がん撲滅ヌード」であり「社会貢献を騙った一企業の利潤追求」のことです。

新聞・雑誌業界は今危機にひんしています。
新聞社は、新聞作成に変わる事業で、「新聞社」の看板をかかげずに利益を増やし企業を延命させようとしています。

がん予防法が確立され、各自治体に「マンモグラフィー」が設置され、検診が徹底されれば、「普及活動」に基金は必要なくなるのではないでしょうか。

ピンクリボンバッジ販売」、「グッズ販売」の収益金は「一部」が寄付されるだけ、それも朝日新聞社の雑収入となるだけです。

繰り返しになっちゃうけど、検診啓蒙に、寄付金はいりません。

元気ですよん。

ピンクリボンフェスティバルブログ(が、フェスティバルになっているのですが)から飛んでこれるようになったからか、私の本名で検索するとこの「治療体験」がトップにきてしまうようです。

このため私が治療中である事を知って心配してくれる友人が結構いるみたいです。


私は元気に毎日出勤しています。(いまちょっと風邪気味だけど)

心配しないでねー。

リンパ浮腫教室

手術した病院での「リンパ浮腫ケア教室」があったので参加してきました。

といっても私は「センチネルリンパ節生検査」という、乳房のがんの切除手術中にリンパを切って顕微鏡で見、その状況で転移の道筋となるリンパ節を何個取るか決めるという手術だったので、すべてのリンパを取る「郭清」ではなかったのです。
(取ったリンパ節も確か1個だったように思います)

では、残りのリンパ節もあるし後遺症は無いでしょう?というとそうではなくて、
毎日ではないけれど切ったほうの腕に「違和感」を覚えるときがあり、自己流でさすっていました。

なので

●私のさすり方、問題ないの?
●15分マッサージとか、受けてもいいの?
●日常生活の注意点

などなど知りたいと思い、参加しました。

その結果

●リンパ郭清でない場合、そんなに神経質になる必要はない
●さすり方は、通常のリンパマッサージは「末端」から行うが、残っているリンパは通常より多い量のリンパ液を通すため先に脇の下やソケイ部をさすってから、末端のリンパ液を移動させる方がよい

●人間のリンパ節の数には個人差があり、取った数と浮腫のリスクは関係が無い(へー!)

●乳腺外来の看護婦にとっても「乳がん」は他人事らしい

という事が理解できました。


10:00から10:45分講義、15分休憩で11:00よりマッサージの仕方を教えてもらいました。
教室のリーフレットは通院治療室(明るい大広間で明るい看護婦さんが採血・注射・点滴してくれるトコ)にあったので、子宮がん・卵巣がんの方もいらっしゃるのかなあと思ったのですが、全員が乳がん患者とのことでした。
お2人が入院中(うち1名はドレーンはずしたばかり、術前抗がん剤の方)
あとは外来の患者6名でした。


リンパ浮腫について書かれたパンフレットと、商品取扱い表が配布されました。
書籍も薦められましたがhttp://www.7andy.jp/books/detail?accd=31769289
3990円!
患者さんたちは「高―い!」と言いましたが、看護士さんは
「医療書って、高いんですよね」(あったりまえでしょ)とサラリと。
ああそう、他人事だもんね、とちょっと思ってしまったわたしでした。

切ってしまったリンパは元に戻らないので、他の方法でリンパ液を循環させる必要があるということ。そのために「複合的理学療法」といわれる方法を取るそうです。
それは

皮膚の手入れ(むくみがあると手・腕がぱんぱんに腫れてしまい、乾燥・傷がもとで感染・炎症(蜂窩繊炎)してしまうリスクが生じる。これをふせぐため清潔に保ち、ノンアルコールの保湿化粧品などで健やかに保つことが必要との事でした。

徒手リンパドレナージ
エステやマッサージと区別するための呼び名。素手を素肌を密着させ、接する面積を広くとりながらリンパ液を移動させる方法。
「でも、裸になってさするなんて、お風呂以外ではできませんよね(笑)」

笑いすぎ。ああそう、他人事だもんね、とまた思うわたし。

圧迫療法 弾性包帯、圧迫衣で太さを改善する

運動療法 ウォーキングなど
で、効果をあげることができるとの事でした。

休憩後、図にそってドレナージ実習。
看護効果協力者をつのる説明がありました。

看護効果について

私の病院では2年前まで、リンパ浮腫の治療を行っていたのですが、専門医ではなく鍼灸・マッサージ師の方が出向して行っていたことと、保険が利かない事が原因でリンパ浮腫ケア部門が「廃止」となってしまったのだそうです。
なので今後、リンパ浮腫を治療する「複合理学療法」に本当に効果があると証明されれば保険適応にもなり得るということで、教室を受けた人で可能な方は効果測定に協力して欲しいという説明がありました。
毎日のマッサージ・運動・スリーブストッキンング着用をして4ヶ月記録をつけるというもので、教室中は「リンパを取った数と、浮腫のリスクは関係ない」と、センチネルでもよさそうなかんじだったので(協力してもいいかな?)と思ったのですが、家に帰ってパンフレットを見たら「リンパ郭清を受けた患者さんに限る」となっていたので、電話で問い合わせ辞退となりました。ざんねん。
でも問い合わせ中私のカルテを見てるのに「うちの病院で手術したのではないんですね」(したわよ)「郭清の方だけが対象なんですよ」「センチネルなのに、むくみなんてありますかあ?」となんか、ヤなかんじで言われたので、協力しなくてよかったかもです。

役に立つ教室ならば、お薦めしたいのですが、やっぱちょっと配慮に欠ける感があり、お薦めできませんでした。

●質問への答え

患者の中にはエステサロンで「リンパ郭清の方への施術はお断りします」と言われてしまった人がいたそうです。

看護士の答え「体にいいことをしようと思って岩盤浴や温泉に行き、血行良くなったのにリンパが滞って、むくんだ、っていう例もあるんですよ。だから、マッサージ機、EMS、すべて辞めたほうがいいという医師もいると思います」

患者「ええー」

看護士「でも、やりっぱなしではなく、何かしたらドレナージュを行うようにすれば良いのではないでしょうか。あと、リンパ切除していない付近、顔や足へのマッサージなどは問題ないと思います」

みゆ「あの、15分マッサージも受けてよいでしょうか」

看護士「大丈夫だと思います」

みゆ「蜂窩繊炎の疑いがあるときは、いきなり「がん研」に来ていいんですか?手術の事を話して、皮膚科とかに行くのがいいのでしょうか」

看護士「あ、乳腺外科を予約してもらって大丈夫ですよー」
だそうですよ。

そしてなぜか、他の症状の話題に。

患者「傷の付近が固いんですけど」
みゆ「瘢痕(はんこん)ってことですよね」
看護士「あ、瘢痕は、毎日マッサージして下さいね。でないと、固いままですから」
患者「え、なおらないの」
看護士「瘢痕はね、戻らないんですよ」(断定)

みゆ(そうか?放射線治療半年経って、実感として柔らかくなってる気がするけど)

患者、狼狽。

(戻らないって断定すんなよ。アンタ勉強してるかもしんないけど、乳がん経験無いでしょ)
と、言いたかったけど、「これがうわさのモンスターペイシェント(猛烈患者)か」と思われたらヤなので、がまんしました。

あと私、手術してないほうの手がしびれてしびれてぴりぴりなのですが
他のみなさんは

「そんなことない」

だそうです。

ミクシィ患者会コミュ読むと、みなさんしびれてるんですけどね。

今後、どうやっていくのか

これを受けて今後は

★グラマラス誌面をチェック
★2度と再びこのような事が起こらないよう、講談社及び大手雑誌社編集長宛にお願い・警告を発信。
★社会問題にするため、新聞・雑誌に経緯記事投稿。
週刊文春、?オークラ出版の「撃論ムック」など検討中)
★手づくりグッズなどで「意義あるピンクリボン運動を!」訴え
(付箋をつくり、乳腺外科のクリニック伝言ノート、病院掲示板などに貼る予定)
ピンクリボン、リボンボランティア等の活動「見張り番」的情報収集
★ 「think before you pink」活動について情報収集      

など、出来る事からやって行きたいと思います。  

感想はさまざま

この度の返信(全文)を連名の方に転送したところ、
「抗議文を送っただけで溜飲が下がり、満足」
「返信が来るとは思わなかった」
「今後もピンクリボン運動を続けるつもりなのが、驚き」
「「放置」のピンクリボン公式ブログよりは評価できるが、ピンクリボン運動からは手を引いてほしい」
など、色々でした。

私個人としては、たとえ他の人にも同じ文面を送っているのだとしても、「まったく無視」でなかった事はよかったと思っています。

藤谷編集長より返信

そして3月28日、書留、押印しての手紙で、『グラマラス』藤谷英志編集長より返信が届きました。
「放置」のピンクリボンブログよりは誠意が感じられましたが、 「真摯に受けとめるが、ピンクリボン写真展は好評だった」というような内容です。

とりあえず、4月7日発売のグラマラス、そしてそれ以降の『グラマラス』誌上に謝罪が載るかどうか(講談社の前例から言って誤らない社風だとは思いますが)チェックしてみます。
※SNS「ミクシィ」に入ってっていらっしゃる方は、
乳がん撲滅ヌードにはNO!」コミュニティにご参加下さい。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3170654
以下 本文 要約
※個人宛の手紙な事を考慮し、全文ではなく要約して載せています。

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先日いただきましたお手紙、拝読いたしました。貴重なご意見を頂戴しましたこと、まずは心より御礼申し上げます。
 さて、お手紙の中でご指摘頂きました点につきましては、弊誌および弊誌創刊3周年記念乳がん撲滅企画 「10WOMAN」の関係者一同、真摯に受け止めております。
今回の企画が、乳がん患者の方のお気持ちを傷つけたとすれば、それは弊誌のまったく意図するところではなく、大変遺憾に存じます。
今後は、いただきましたご意見を反映し、生かせるような企画で、ピンクリボン運動にかかわっていきたいと考えております。
また、ご指摘のとおり、乳がんの危険性についても、まだまだ不十分な記述えあったことは否定できません。
この点につきましても、今後の課題とし、いずれ誌面にて報じて参りたいと考えております。
このたびの企画に合わせ、東京、大阪において写真展を開催しましたところ、大変多くの方々に会場を訪れて頂きました。
その場に設置いたしました募金箱には、みなさまからの善意の募金が非常に多く集まりました。
ご指摘いただいた点を反省材料としつつ、弊誌の企画が乳がん撲滅の一助となればと念じております。

                                        敬具

                                 2008年3月28日
                           講談社『GLAMORUS』編集長