昨夜なぜ『余命花嫁』が再放送されたか


 昨夜、乳がんで亡くなった長島千恵さんのドキュメンタリー
『余命一ヶ月の花嫁』の再放送がありました。
早期発見の大切さや乳がん治療の最新情報を伝える番組よりも、「旅立っていった人の悲恋」の方がインパクト大、一般に浸透しやすいという事でしょうか。

再放送がマガジンハウスから出版された書籍の、さらなる読者獲得のため…だけだとしたら悲しいです。
見た方はどうか、ご自身と家族の健康に思いを馳せて下さい。
乳がん検診を積極的に受け、「悪性」と宣告されてしまっても希望を失わず平常心で治療を続けましょう。

ところで、
なぜ乳がん予防啓発月間でもない5月に『余命〜』は再放送されたのでしょうか。

それはTBSの大株主である講談社朝日新聞社の意図なのではないか、というのが私を含め一部患者の見解です。講談社グラマラスが行った「乳がん撲滅ヌードチャリティ・10ウーマン」への大批判・反発と、ピンクリボン事務局ブログの炎上を、「寄付金が集まった」事実で隠蔽し、事態を収拾しようとしての事です。
私は大地を揺らすほどに強く怒りを覚えました。(地震、関係ないよね)

コミュニティの中に、抗議の書籍発行を準備している方がいらっしゃるのでこの日記にすべては書きません(私も『不愉快です、そのピンクリボン』というタイトルで原稿準備しております。現在準備されている方とは若干ベクトルは違いますが、「詐欺まがいの募金、許すまじ」という点は共通します。)


この件に関して講談社への批判と、ピンクリボン事務局への批判は凄まじいものがありました。
3月中旬から、グラマラスは表紙の「10ウーマン」の箇所を、不自然な価格表示で隠し、また2ちゃんねる情報ですが、グラマラス編集部はファッションディレクター氏(おそらく外部スタッフ)を解雇したそうです。
一方、その雑誌を「華やか」と評した、ピンクリボン事務局代表の中西女史は、批判に耳もかさず「私は間違っていない」的宣言をして、すべてのコメント・トラックバックを削除し(応援・励まし・感謝のコメントも無差別に)5月7日に、そのブログを閉じました。


ピンクリボン」の都市線伝説が日本に上陸して7年。
患者は「見てみぬふり」をしてきました。
でも、もうだまされません。

「二度とこの悲劇が繰り返されないように」(このキーワードからしてズレているのですが)とは、「乳がん」ではなく「乳がん撲滅ヌード」であり「社会貢献を騙った一企業の利潤追求」のことです。

新聞・雑誌業界は今危機にひんしています。
新聞社は、新聞作成に変わる事業で、「新聞社」の看板をかかげずに利益を増やし企業を延命させようとしています。

がん予防法が確立され、各自治体に「マンモグラフィー」が設置され、検診が徹底されれば、「普及活動」に基金は必要なくなるのではないでしょうか。

ピンクリボンバッジ販売」、「グッズ販売」の収益金は「一部」が寄付されるだけ、それも朝日新聞社の雑収入となるだけです。

繰り返しになっちゃうけど、検診啓蒙に、寄付金はいりません。